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流れ星の辿りつく場所

MMORPG「エミル・クロニクル・オンライン」内での出来事や管理人の創作物を徒然なるままに書き記すブログです。

昔語り

霧:今年もよろしくお願いします。
椿:はい、こちらこそお願いします♪
霧:義兄さんはいいの?ご飯とか1人でできるのかな・・・?;
椿:くすくす・・・大丈夫。コタツでぐっすり眠ってたし準備はしてきたから♪
霧1

霧:・・・姉さんは、私たちと会う前から義兄さんと知り合いなんだよね?
椿:そうだね、今のような感じではなかったけれど。
  最初は怖かったなぁ・・・。
霧:想像できないけれど・・・;
椿4

椿:ん・・・そうだね。じゃあ少しだけお話しよっか。
  私がこの世界に来たときのこと・・・

タイタニアにはある年齢に達すると下界に降りなければならない”試練”がある。
エミルの民やドミニオンがいるアクロニア大陸・・・そこへ向かうのだ。
タイタニア以外の種族を見ることは天界において経験のないことで。
現在は種族闘争の精神も薄れたとはいえ宿敵とされるドミニオンに会うことには不安があった。
「あなたの冒険に幸あらんことを・・・」
そう言われて転送装置に導かれ、降り立った世界は想像を遥かに超えた美しい世界だった。


「うわぁ・・・」
青い空、緑の茂る平原、気持ちのいい風。
翼があるから歩く必要はないこの身ではあるのだけれど。
サク、サク、と緑を踏みしめて。
心も、体も、くすぐったいような嬉しさで溢れて。
「えいっ!」
思わず草の上に寝転がった。
暖かな太陽の光を受けて自身の羽も白く淡く光を宿す。
その光を見ながらついうとうとと瞼が落ちそうになった矢先に足音が聞こえた。
思わずパッと飛び起き、身なりを整える。
(・・・人にこんな姿見られたら恥ずかしいもんね)
足音のした方へ目を向けると漆黒の翼と尻尾を持った男女が見えた。



「!」
思わず近くにあった岩に隠れてしまった。
初めてこの目で見た漆黒の翼を持つ者。
自分とは違う種族であることを感じて急に不安になった。
紅い髪を持つ少女と、蒼い髪を持つ少年、
彼らは腰に剣を携えていて接近職であることが伺えた。
対する自身は丸腰な上、元来タイタニアは力が弱い。
魔力の素質はあるとはいえ未だ職をもたない自分に放てる魔法はない。
こちらに気づかないでそのまま通り過ぎてほしい、そう願った。
少女が足を止める。
「そこに隠れてるのは誰?」
気づかれてしまった。
「隠れているつもりなんだろうけど・・・白い羽が見えているよ」
自身の迂闊さを悔やんだ。
どうすればいいのかわからない。
逃げる?戦う?どうすればいい?
わからない、わからない、わからない・・・!
少女は続ける。
「白羽の方は僕たちと口もきいてくれないのかな」
(え・・・?)
教本にあったドミニオンは、戦闘を好み自身の満足を得るために破壊と混乱を与えるもので。
私は彼らに斬り捨てられるものだと感じていたのに。
届いた言葉は違った、自分の想像していたものではなかった。
悲しみを含む声で。
自分がドミニオンだからあなたは私を怖がるのか、と。
そう、問われていた。

そっと、岩陰から顔を出す。
「そんなこと・・・ない・・・」
「僕らは君に危害を加えない。僕は双歌、彼は垃圾。君の名前は?」
「私は・・・椿」
柔らかい風が頬を撫でていった。
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この記事のコメント

ホントに僕っ子になってて吹いたヨ
2008-01-03 Thu 19:44 | URL | ソウマ #-[ 編集]
>ソウマ さん
僕っ子イイヨ?
双歌は何気に重要キャラだと思うのですよ。
(´ω`)出演承諾アリガトですよ
2008-01-03 Thu 20:34 | URL | 華雪月 鈴音 #dmN0WqtM[ 編集]

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